バンコクからアレクサンドリアへ

June 27, 2010

何故かタイに来ることになってしまった。私の初海外がタイだったけれど、今回はただのトランスファー。ゲート付近のベンチで普通に座って待っていた。それにしても、500mlのボルビックが3ドルは高い。

0:45に出発。予定より30分遅れ。疲れていたので、機内で寝ていたら、エジプト航空のフライト・アテンダントに叩き起こされた。「夕食がいるか?」という質問。寝かせておいてほしい・・・。(夕食は、ANA機内でも出されている)

カイロ空港には予定より早く5:30に到着。VISAの取得は簡単だった。両替を同時に済ませ、税関を通り抜けて最初の関門、アレクサンドリアへの足をどうするか。声をかけてきたツーリスト・インフォメーションのアドバイスに従い、鉄道を使うことにする。 そのためには、ラムセス駅に行かねばならない。国際線到着は第3ターミナルのため、バスターミナルに行くにはシャトルバスを使う必要がある。このバス乗り場が分かりにくい。どのバスがどこに行くのか、聞かないと何も分からない。最初に言われたバスに乗ったのはいいが、この運転手が別のバスに乗り換えろという。その運転手が運転するのだから、「ラムセス駅に行く」と言っているので大丈夫と思うしかない。

このバスは、バス停で待っている人を無視して市内を疾走して行く。乗っていた4〜5人を降ろして、私が最後になった。両替したばかりで、100ポンドしかなかったため、おつりを取りに運転手が出て行く。おつりをもらって、親切に道案内してもらったはいいが、肝心の駅ではない。結局、バスターミナルに連れてこられただけ。ここで流しのタクシーを拾って、ラムセス駅に向かう。距離はそれほど離れていない。多いかとも思ったが、10ポンドを渡した。
さて、ラムセス駅でアレクサンドリア行きの列車の予約をする。ここも不親切。時刻表がアラビア語なので、さっぱり分からない。窓口で聞くと、8時に駅に到着しているのに、最も早い出発の列車が11時発だという。3時間・・・。

構内で人間観察をする。列車が到着するたびに、忙しそうに出て行く大勢の人。迷子の子供が一人。構内をガードしている武装警官が行く手を見守る。駅案内所に誘導。列車(ディーゼル車)は、けたたましいエンジン音をたて、まるでジェットエンジンのよう。黒煙が高い天井に抜けていく。

ラムセス駅構内
ラムセス駅構内

ここで問題なのが、どのプラットホームから列車が出るのか、さっぱり分からない点。アナウンスはあるみたいだが、アラビア語でまったく理解できず。これも人に聞くしかない。目の前の4番線からとのこと。
やっとやってきた列車は、それほど高速で走るように見えない。「これが高速鉄道か・・・」。列車は、沿線の畑や民家を通り抜けていくが、全体的に貧しい印象を受ける。崩れかけた廃墟のようなアパートもあった。日本は、建設業が振るわないということで苦しんでいるが、ひょっとすると、海外に出れば巨大なチャンスが眠っているのかもしれない。

2時間30分かけてアレクサンドリアに到着した列車を降り、タクシーで予約しているホテルLe Metropoleに向かう。フロントでバウチャーを見せたら、キャンセルされているという。前日にFAXで延着を連絡していたが、その連絡がホテルに届いていないのだという。ここで押し問答を続けていても、疲れ果てた私は圧倒的不利なので、代替のホテルParadise Inn Maamuraに向かうことにする。ただし、このホテルは会議場から離れすぎていて、使い物にならない。それに、目の前にプールがあり、プライベートビーチがあるという、遊び人向けの仕様。完全に浮いている。

Paradise Inn Maamura
ホテルの部屋の前

今晩一晩だけにしよう。とにかく、疲れた。

エジプトのレンガ造りの建物の屋根には、針金むき出しの柱らしきものが立っている。将来の増築を考慮しているのか・・・。
耐震性は大丈夫なのか、地震はないのか。ただ、ファロスの灯台は地震で倒壊したという。

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