こねっとQ&A

兆よりも大きい数字の呼び方を教えてください

兆の上（1兆の1万倍）は京（けい）、京の上（1京の1万倍）は垓（がい）と続きます。

兆（ちょう）、京（けい）、垓（がい）、秭（し）［漢字が変換できません］、穣（じょう）
溝（こう）、澗（かん）、正（せい）、載（さい）、極（ごく）、恒河沙（ごうがしゃ）
阿僧祇（あそうぎ）、那由他（なゆた）、不可思議（ふかしぎ）、無量大数（むりょうたいすう）

http://www.netlaputa.or.jp/~hijk/memo/unit/unit.html
にその情報じょうほうが出ていますので見て下さい。小さい方の数字の呼よび方なんかも面白おもしろいと思います。 ※1

ところで、普段ふだん私わたしたちが使っている数字の範囲はんいでは上のような呼よび方は殆ほとんど出てきません。
「4不可思議ふかしぎ3210那由他なゆた」と言われても何のことか分からないし、どんな数字かピンときませんね。
みなさんが上の学校に進むと、非常ひじょうに大きな数字（や、逆ぎゃくに非常ひじょうに小さな数字）を表すのに「べき数」というものを使います。これは
1012

のように、10の右上に0（ゼロ）が何個つくかで数字を表す方法ほうほうです。この例れいでは、１の下に０が１２個あることになります（１兆です）。
１，０００，０００，０００，０００ ＝ 1012

これは後でまた勉強して下さいね。

さて、非常ひじょうに大きな数字と言えば、私わたしたちの宇宙うちゅうを計はかるのにとても必要ひつようです。私わたしたちの地球は１周４万キロメートルです。また、太陽までの距離きょりは１億５千万キロメートルです。ここまでは何とか普段ふだん知っている単位たんいで表せますね。
では隣となりの星（恒星こうせい）までの距離きょりは? 天文てんもん学者がくしゃは光が１年間かかって進む距離きょりを１光年（こうねん）と呼んで、これを宇宙うちゅうを計る物指ものさ しにしています※2。この 単位たんいを使うと４．３光年こうねんになります（日本からは見えませんが、ケンタウルス座ざにある１等星とうせいです）。１光年こうねんは約９兆キロメートルですから、３８．７兆キロメートルということになります。

○隣となりの星までの距離きょり ３８，７００，０００，０００，０００キロメートル ＝ ４．３光年こうねん

また、隣となりの銀河ぎんが系 （アンドロメダ座ざにある）までは約２００万光年※3ですが、計算すると・・・ １８００京（けい）キロメートルになります。 宇宙うちゅうの大きさは約１５０億光年こうねん ※4と言われていますが、上の大きな数字を使って表すといくつになるでしょう?

○隣となりの銀河ぎんが系までの距離きょり １８，０００，０００，０００，０００，０００，０００キロメートル ＝ ２００万光年こうねん※3

○宇宙うちゅうの大きさ ？ ＝１５０億光年こうねん※4

このように、私わたしたちは非常ひじょうに大きな数字を表す場合でも、０（ゼロ）をいくつも書いたり、覚おぼえにくい単位たんいを使うより、色々な方法で簡単かんたんに表す工夫くふうをしています。

※1　リンク先をWikipediaに変更しています。
※2　この他ほかに「パーセク」という単位たんいもよく使います。1パーセク＝約3.26光年です。
※3　現在、アンドロメダ銀河ぎんがまでの距離きょりは254万光年こうねんと推定すいていされています。なお、最近では私たちの銀河ぎんが を「天の川銀河ぎんが」と呼ぶことが増えました。
※4　現在では、私わたしたちが観測可能かんそくかのうな宇宙うちゅうの大きさは約470億光年こうねんと推定すいていされています。
※5　神戸市の理化学研究所計算科学研究機構きこうに設置せっちされていたスーパーコンピューターに「京けい」という愛称あいしょうがつけられていました。現在はもっと高性能な「富嶽ふがく」が稼働かどうしています。
※6　兵庫県立大学西はりま天文台の2m望遠鏡に「なゆた」という愛称あいしょうがつけられています。
※7　下表補足