地球が太陽の周りを回っているんだったら6ヶ月後には反対の位置に来て6ヶ月前と反対の部分に日があったっています。そうしたらなぜ6ヶ月前PM1:00に昼だった所は現在PM1:00に夜になってないのですか?
一言で回答すれば「正午に太陽がほぼ南中するように時刻が決められているから逆転しない」です。 おっしゃるように地球の公転の影響で地球が“向いている方向”は変化しますが、私たちが使っている時刻は太陽の(見かけの)運動に基づいて決められており、だいたい12時頃に太陽が南中するようになっています。これを「太陽時」といいます。
地球が“向いている方向”−何でもいいのですが、例えばオリオン座の三つ星を規準にして、この星が南中してから次に南中するまでの時間は約23時間56分4秒です。これが地球の自転周期です。24時間−23時間56分4秒=3分56秒が地球の公転に伴う“ずれ”ですね。因みに、地球が“向いている方向”を規準にした時刻体系を「恒星時」といいます。
計算すればすぐ分かりますが、3分56秒を365倍すると(当然)24時間になりますね。
#何故ちょうど24時間にならないかは考えてみて下さい。簡単です。
※地球が“向いている方向”などという曖昧な表現ですが、正確な定義は下記の通りです。
ある地球上の地点にける春分点の時角=地方恒星時
ある地球上の地点における太陽の時角+12時間=地方(真)太陽時
(「時角」とは角度を24時間単位で表したもの。360度=360÷15=24時)
なお、太陽は天の赤道上を動いているのではなく、黄道上を動いていますので、季節によって天の赤道への射影の移動の速さが異なります。天の赤道上を動く仮想的な太陽を考え、これを「平均太陽」と言います。この平均太陽に基づいた時刻が普段私たちが使っている時刻です。平均太陽と真太陽の差を均時差と言います。
※更に細かな話をすると、春分点の移動の話やら地球の自転速度の変化やら出てきますが、ここでは割愛します。