月齢は地球から見た時の月の位置と太陽の位置が同じになった時を0(新月)として、1日毎に数えます。従って、新月の次の日の月齢は1です。15日後(月齢15)が満月になります。また、1日単位でなく例えば新月から1日半経った時点で月齢1.5のように小数を使って表現することもあります。
では、新月をどうやって決めるかですが、実は月の運動は太陽や地球の引力の影響を受けて微妙に変化しています。従って月の位置を正確に求めるためには大量の計算をしなければなりません。今ではコンピュータを使うことができますが、昔はこの計算に大変苦労しており、月の位置だけを収めた本も出版されていました。
ところで、本当に月の位置と太陽の位置が同じになれば、日食が起こります。しかし、日食は実際には何度も見られる現象ではありません。月と太陽は少し離れたところを通り過ぎることが多いのです。この場合の新月は、「黄径」という天文で使う座標を使って、月と太陽の黄径が一致した時点を新月と定めています。