Q&A[14]

Q&A[14] 5/29-6/4 宇宙の果てにはなにがありますか

宇宙うちゅうて」を光で見ると、なにが見えるでしょう。とおくを観測(かんそく)するために大きな天体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)を使ったり、さらにとおくを見るために宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう(地球のまわりをまわっている人工衛星(じんこうえいせい)にのせられた望遠鏡ぼうえんきょう)を使うと、たくさんの「銀河(ぎんが)」が見えます。銀河(ぎんが)はわたしたちの太陽系たいようけいのある「銀河系(ぎんがけい)」※1とおなじような星ぼしのあつまりです。天文学者(てんもんがくしゃ)はもっとも遠い銀河(ぎんが)までの距離(きょり)をおよそ150おく光年こうねん計算けいさんしています(1おくは1万×1万です)※2。 「光年(こうねん)」とは光が1年間かけて進む距離(きょり)の単位(たんい)で、1光年こうねんは約9ちょうキロメートルです(1ちょうは1万×1万×1万です)。すごい距離(きょり)ですね。したがって、わたしたちが実際(じっさい)にその場所ばしょに出かけることはとてもできません。

さて、光が150おく年かかってわたしたちにとどいたということは、その光は150おく年前のものだということです。つまり、わたしたちは150おく年前の宇宙うちゅうのようすを観察(かんさつ)していることになります。もっととおくの銀河ぎんがを見れば、もっとむかしのようすが分かります。このようにして、「宇宙うちゅうて」にある銀河(ぎんが)を観測(かんそく)すると、宇宙うちゅうが誕生(たんじょう)したころのようすが分かります。

つまり、「宇宙うちゅうて」には生まれたばかりのむかし宇宙うちゅうがあるのです。

宇宙うちゅうて」にある銀河(ぎんが)の画像(がぞう)は
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/PR/96/24/B.html
参照さんしょうして下さい。※3

※1 現在では、わたしたちが所属しょぞくしている銀河ぎんがを「天の川銀河ぎんが」と呼ぶことが多くなっています。
※2 現在では、わたしたちが観測かんそくできる宇宙うちゅうの大きさは約470おく光年こうねん推定すいていされています。また、宇宙うちゅう年齢ねんれいは138おく年と考えられています。
※3 Hubble Deep Fieldのリンク先を変更へんこうしています。